校長のよもやま話

子供のほめ方・叱り方

2024年7月2日 15時07分

職員で、子供のほめ方・叱り方について研修をしました。若手からベテランまで再確認の意味で行いました。内容は次の通りです。ご家庭でも共通する部分があるかもしれませんので、自分に置き換えて読んでみてください。

子供のほめ方・叱り方

1 ほめ方

 <ほめ方の3つのポイント>

① 何がよかったか具体的にほめる。

② 結果だけでなく、その過程もほめる。

③ ほめることによって子供を動かそうとするのではなく、感動を伝える。

 

<ほめる時はこんな時>

 ◇ 「きまりやルール」が守れた時

 ◇ 「挨拶や返事」ができた時

 ◇ 「話を聞く」ことができた時

 ◇ 「言葉の遣い方」に気をつけることができた時

 ◇ 「思いやり」が見られた時

 ◇ 「助け合い」ができた時

 ◇ 「感謝」している様子が見られた時

 

 <どちらのほめ方がいいでしょう>

 宿題を忘れがちな子供が、今日は宿題を提出してきました。

 A 「いつも忘れているのに、今日はやってきたんだね。」

 B 「宿題をやってきたんだね。がんばったね。」

  ※ ほめられて嫌な気持ちになったり、教師を嫌いになったりする子供はいません。子供は些細なことでも褒められれば「この先生はちゃんと見てくれている」と感じます。それが信頼関係につながっていきます。 

2 叱り方

<叱り方の3つのポイント>

① 人間性を否定しないように具体的に叱る。

② 一貫性をもって叱る。

③ 成長をうながすために叱る。

 

<叱る時はこんな時>

◇ 「きまりやルール」を守れなかった時

◇ 気持ちのよい「挨拶や返事」ができなかった時

◇ 「話を聞く」ことができなかった時

◇ 「言葉の遣い方」に気をつけられなかった時

◇ 「思いやり」の気持ちを忘れて、人を嫌な気持ちにさせた時

◇ 「助け合い」ができなかった時

◇ 「感謝」の気持ちを忘れている時

 

 <どちらの叱り方が良いでしょう>

校外学習で集合時刻に遅れてきた児童が数人いました。

A 「何をしてたんだ。理由を説明しなさい。みんなは、君たちをずっと待ってくれていたんだぞ。みんなにあやまりなさい。」

B 「何か困ったことがあったの。次からは集合時刻を守りなさい!」

 ※ いけないことはいけないと毅然とした態度で叱る。短く叱るのがコツです。どうして叱られたのか納得していない場合には、後で時間をとって指導するようにします。

※ 子供は、教師の背中を見ています。いけないことはいけないと叱ってくれる教師を望んでいます。そんな頼りになる教師になりましょう。

※ 叱ることとほめることは、セットで考えましょう。叱られた子供に対して、次はほめる材料を見つけてほめる(フォローする)ことが、指導の効果を生み、信頼関係構築につながります。 

 <こんな叱り方はやめましょう>

 ● 暴力や過度な責め立て

  手をあげることはもちろんですが、言葉による暴力も許されません。

 ● 過去を引き合いに出す。 

     「またこんなことして!」「これ何回目!」

 ● みんなの前で恥をかかせる。